dmachiの日記

読書メモなどです。

読書メモ

『昭和史』半藤一利、2004年。1926年から1945年まで。通してお話として語られるから概観を理解しやすかった。文中になんてバカな戦争をしてしまったのかとあるが、やはり思うのは、中国に進出していかない選択肢もあり、三国同盟を結ばない選択肢もあり、各戦場で作戦を決行しなかったり早めに撤退する選択肢もあり、対中国アメリカイギリスとの戦争を始めない選択肢があり、始めたらやめる選択肢もあり、しかしその選択肢は選ばれなかったということ。そんなことを思うのは、結果を知り後から見ているからで、後からならなんでも言える。言えるからこそ専門家は色々整理できる。
実際に選択肢は挙げられたにも関わらずそれらは選ばれなかった。それがなぜかはよくわからない。色々な要因は挙げられるけれど。しかしもう今となれば何かが無謀だと知れればやめればいいと思った。