dmachiの日記

読書メモなどです。

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

読書メモ

『蜘蛛の糸・杜子春』新潮文庫、大正七年から十二年までの作品の中から児童向けのものが集められている。「蜜柑」や「トロッコ」や「仙人」など特に印象に残った。文学はあまりわからなかったが、面白がれるものもある。ある人にとってある種の本がいかなる…

映画メモ

・「運び屋」2018イーストウッド。面白い。本筋とは関係なく気になったのは、主人公が、契約を裏切り、裏切った相手に対して、契約違反だから好きにしろ恨みもないと話す場面のこと。契約履行か不履行か。私的な諸事情などは関係ない。契約関係を交わした相…

読書メモ

『21世紀の脳科学』、原題が「SOCIAL Why Our Brains Are Wired to Connect」2015年(日本)。以下メモ。 ・自分を取り巻く周囲の環境や人間関係において他者や状況を理解したりどう行動するかを思考することを「社会的思考」、論理的思考や抽象的思考などを…

読書メモ

①『痴人の愛』、1924年から25年にかけて発表されたらしい。私小説風の形で倒錯的な男女の関わりが書かれているが、その倒錯の加速に対し、講釈なり解釈なりの文はあからさまには無く、一読者としては主人公の振舞いになぜそうなっちゃうのかとつっこまずには…

読書メモ

『幻燈辻馬車』山田風太郎著1976年。 自分の手を汚さずに、愛する女を利用し堕落させようとし、というより愛していないからこそ自分の手はきれいなままにして、理想のために女を堕落させることさえする、そういう人間のやることと言えるのかという様。とか、…