dmachiの日記

読書メモなどです。

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

読書メモ

『「派閥」の研究』山本七平1989年。 田中角栄や星亨のやり方や日本の伝統や明治日本の近代化の経緯を参考に派閥を探る。以下印象に残った言葉を文脈を無視してメモ。・日本は法治国家ではなく納得治国家 ・派閥の支配の仕方として、徹底的に恩を施す。この…

読書メモ

『同調圧力』鴻上尚史、佐藤直樹著2020年。世間について論評してきた二人の対談。一回目の対談が5月だという。だから対談に同調圧力に対する警戒心がよく表れていた。5月と今11月では世の中の雰囲気が少し違う。新型コロナという未知のものに対する警戒心…

読書メモ

『教養としての世界史』西村貞二1966年。 220ページ程で世界史を書いている。著者は世界史のデフォルメされた肖像画といっている。面白く読めた。いわゆる教科書的な記述でなく、文の調子として著者の考えを示す部分があり関心を寄せやすかった。基本的な歴…

読書メモ

『乱世を生きる市場原理は嘘かもしれない』橋本治2005年。 ・我々の視点で見るという当たり前のことが忘れられやすい。我々は民主主義をまだ自分のものにしていなくて、だから「自分はどこにいて自分のポジションはなんなのか」ということがよくわからなくな…

読書メモ

『民主主義のつくり方』宇野重規2013年。・ウィリアムジェイムズは自らの経験論を「純粋経験」と呼んだ。それがありその後から人間の意識が生まれ、世界を再構成する。それは個人の心の出来事ではなく、個人に属するものではない。その見方は、ベルクソンの…

読書メモ

『砂糖の世界史』川北稔著1996年。 とても面白かった。「世界商品」としての砂糖、あるいはタバコやコーヒーや茶などを巡る状況、16世紀以降の西ヨーロッパ各国の動きが語られる。 国を中心とした歴史でなく、当時の生活事情が語られる中で、現代と当時の違…