dmachiの日記

読書メモなどです。

読書メモ

『教養としての世界史』西村貞二1966年。
220ページ程で世界史を書いている。著者は世界史のデフォルメされた肖像画といっている。面白く読めた。いわゆる教科書的な記述でなく、文の調子として著者の考えを示す部分があり関心を寄せやすかった。基本的な歴史的な事実が書かれていて、今の常識では書かれないような調子の話もあるが、歴史知らずとして勉強になった。とはいえ頭に入った気がしない。忘れる。しかしある時代のある場所ある場所で色々あったという言葉にしたら身も蓋もないような、なんとなくの薄い観念が分節されて頭に残った。それだけでもよかった。中世ヨーロッパには宗教的な統一があったとか。