『日本の崩壊』感想
2018年御厨貴、本村凌二著。日本の近代の政治の歴史が主に語られる。
印象に残ったのは、1930年代にとにかく多国間の協調の世界のシステムができあがっているところに、元老がいなくなった日本の政治部門は世界の現状認識が至っていなかったという指摘。元老が歯止めに、重しになっていたのだろうか。現代において、戦中派という重しが無くなったことで歯止めが無くなったと言われるように。
あと、自民党と社会党の連立政権によってイデオロギーによる政治が終わったという指摘。その前に小沢氏の細川政権があった。その頃から55年体制が終わり、流動的になっていた。結局民主党政権ができ崩れ、自民党一強の今となる。
政治のことに疎く少し勉強になった。